柔道整復師、鍼灸師、歯科衛生士の国家資格取得なら、福島医療専門学校(福島医専)

つつむ風

部活に励む高校生の支えになっている人がいます。郡山市にある善用堂やまもと整骨院の院長・山本忠臣さんです。相手の気持ちになって、患者さんを朗らかに包む山本さんを「つつむ風」としてご紹介します。

プロフィール

善用堂 やまもと整骨院・ひでのやま機能訓練リハビリデイサービス
院長・山本 忠臣さん

郡山市安積町日出山で2011年に開院した整骨院の院長を勤める。さまざまな年齢・症状の患者さんの診療を行うほか、高齢者の体操教室を開催するなど、地域貢献にも積極的。
http://zenyodo.p-kit.com/

風のしるべ
相手の気持ちになる

大学時代から柔道整復師への夢を持ち、8年間の接骨院勤務を経て独立した山本さんには、開業当初の忘れられない思い出があります。筋肉や筋膜の痛みだと判断した患者さんが、病院に行くとヘルニアだと判明したことです。それ以来、診療の際には先入観を持たないで、しっかり検査して診ることを心がけるようになりました。それはつまり、痛みを訴える患者さんの気持ちになること。治療計画を立てながら、年齢、性別はもちろん、身体的特徴や生活環境など患者さんの状況はそれぞれ異なることに思いを馳せるようになります。一見あたり前のことのようですが、プロだからこそ経験値にあぐらをかいてしまうような思い込みは、誤診の引き金になり得ることを痛感しました。整骨院に来たことがない患者さんが緊張することなく、症状や気持ちをリラックスして言えるためには、相手の気持ちになることが、この仕事をする上で一番大切なんだと考えるようになりました。

「常に勉強をしていかなければいけない」という想い。向上することを心がけるために自分を律することも忘れません。

丁寧に手作りされた掲示物。スタッフ紹介や、健康ニュースを発信したり、足湯やご意見箱を設置するなど、前向きな姿勢や温かな雰囲気が感じられる院内です。

風のしるべ
まず心をほぐす

日大東北高校に通う藤田裕介さんは、柔道部の先輩からやまもと整骨院をすすめられました。人見知りの藤田さんは、はじめての通院に不安を感じていましたが、明るく気さくな雰囲気に安心し、今ではケガをしたら治るまでほぼ毎日通っています。安積帝京高校に通う一重なつみさんは、バスケットボール部に所属。練習中の足首の痛みに耐えきれずに来院しました。藤田さんと同じく、はじめての接骨院に戸惑っていましたが、山本さんの心配りに緊張を解き、リラックスして診療に臨むことができました。

丁寧な施術をしながら、部活の話をしたり、ゲームの話をしたりして心をほぐす山本さん。「ケガで辛いことを忘れられるくらい、通うのは楽しい。」「練習時間や通院日の都合を気にかけてくれるから、ゆっくり話せて何でも言える。」そんな言葉が高校生の口から出るのは、治療が進む満足感だけでなく、自然体の自分でいられる心地の良い場所であるからなのでしょう。

「痛みがあって辛いはずなのに、ここに来ると気持ちが晴れる。男性スタッフが多くてもリラックスできる安心感があって、必ず楽になるから他に変えようと思ったことがないんです。」5年以上通院している50代の患者さんからも支持されています。

風のしるべ
体のしくみを教える

患者さんは自身の体をわかっているようで、実は知らないことも多くあるといいます。特に高校生の体は、若いがゆえに無理がきいてしまうため、疲労骨折や筋肉断裂してしまった事例が数多くあります。それは部活での繰り返し動作で起こったり、骨がやわらかいからこそ起きてくる疾患。通院する高校生は、山本さんによって大きく考え方を変えていっています。痛いことを口にできず我慢して練習を続けていると、ケガがどんどん進んでいく怖さを教わるからです。早めに体の不具合を申告することを心がけるようになり、アイシングやバンテージなどのセルフケアをするようにもなりました。自身の体を知ることで、セルフケアの重要性にも気づいてもらい、良きサポーターとして寄り添いたいと山本さんは願っています。

風の通りみち

高校卒業

北海道の大学に進学

高校教員(2年)

福島医療専門学校柔整科夜間部在学 接骨院で朝から夕方まで研修

接骨院勤務(5年)

善用堂 やまもと整骨院開業

ひでのやま機能訓練リハビリデイサービス開業

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