柔道整復師とは?
骨と筋肉のプロフェッショナル
柔道整復師とは、骨折・脱臼・打撲・ねんざ・挫傷(肉離れ)などのけがに対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などの治療を行うことができる医療の専門家です。骨や筋肉、関節を熟知した柔道整復師は、メディカルケアのプロとも言うべき存在です。
まさに今、
活躍の場は
広がっています
接骨院を開業できる!
柔道整復師には「独立開業権」があり、接骨院(整骨院)の開業が認められています。独立開業ができる医療系の国家資格には、医師・歯科医師・獣医師・薬剤師・助産師・鍼灸師(はり師、きゅう師)・あん摩マッサージ指圧師がありますが、医師や歯科医師、薬剤師といった資格は6年間の専門教育を受けて国家試験に合格する必要があります。医療系国家資格でありながら、柔道整復師は3年間の専門教育を受けて国家試験に合格すれば取得できるため、取得しやすい国家資格です。
国家資格者だからトレーナーとして
求められる!
トレーナーの資格としてアスレチックトレーナー(AT)という民間資格がありますが、この資格だけではプロのトレーナーになるのは厳しいのが現状です。スポーツ現場が求めるは、選手のケガに対して直接治療を行える医療系国家資格者(柔道整復師など)なのです。そのため、事実上スポーツトレーナーとして活躍するためには、医療系国家資格が必須だと言えます。
機能訓練指導員、
さらにケアマネージャーの道も!
機能訓練指導員とは、特別養護老人ホームなどの高齢者施設で筋力・身体機能の回復・維持を目的とした訓練を行う職種です。さらに、5年間の経験を積み、ケアマネージャー(介護支援専門員)へキャリアアップも可能です。
目指せる職業・進路
接骨院勤務
接骨院開業
整形外科・病院勤務
福祉・介護施設
スポーツ関係
柔道整復師養成学校の教員
柔道整復師と
整体師の違いとは
健康保険の取り扱いができる!
柔道整復師は健康保険の取り扱いができる国家資格です。「受領委任」という方法が認められているため、多くの接骨院の窓口では、患者さんは病院・診療所にかかったときと同じように自己負担分のみ支払うことにより、施術を受けることができます。各種健康保険、労災保険、自動車損害賠償責任保険などが取り扱えます。
柔道整復師 | 整体師 | |
---|---|---|
資格 | 国家資格 | 民間資格 |
目的 | 外傷(ケガ)を治す(医療) | 体の調子を整える(慰安、民間療法) |
施術内容 | 骨折、脱臼、打撲、ねんざ、挫傷などに 対する施術を行う |
主に手や肘を使い、背骨を中心とした 体のゆがみを整えて不調を改善する |
働く場所 | 接骨院、整骨院、病院など | 整体院、カイロプラクティック院など |
健康保険 | 取り扱いができる | 取り扱いができない |
その他の医療系資格との比較
開業権 | 保険診療 | ||
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国家資格 | 柔道整復師 | ○ | ○ |
按摩・マッサージ ・指圧師 |
○ | △ | |
理学療法士 | × | ○ | |
民間資格 | アスレティック トレーナー |
○ | × |
整体師 | ○ | × | |
カイロプラクター | ○ | × |